移住者紹介的な奴で取材(Webメディア)を受けました。
- 第2回:石黒光茂さん 「Jターンでサンキャッチャーと自然農」(三重県津市)
http://www.salsica.com/?p=15461
この記事を最初に見たときコイツ(=私)はなんてフラフラしとんのや&これを見た人はきっと彼には仕事を頼むことはしないだろうし、どうにも信用ならんと言う印象を与えてしまう…と感じたのですが、3週間経ち 昔からの知り合い何人かに別にそうは感じなかったよ(→相変わらずですね)と言われた & まぁこれが第三者から見た自分なんやろうと冷静に見られるようになったので、2年間生活し上の記事には入ってない「移住前考えてた事→現在は?」って事に関してちょっとだけ補足しておこうと思います。
今都会に住んでいて ちょっと離れてみようかなぁと思ってる方へ、一例として参考になれば幸いです。結果が全然出てないのであまり参考にはならないかもしれませんが、まぁこんな人も居るみたい程度に見てください。
以下は上の記事の続きです。まずはあちらを読んでいただけると幸いです。
東京と言う場所
独身時代&結婚しても子どもができるまでは、東京は凄く楽しい街でした。
毎週末沢山の場所で開かれてるイベント、街歩き、ガード下の飲み屋、沢山の変な人との出会い、子どもを作らないと言う選択をしてたら今も東京に残ってたと思います。
ただ、子どもが出来てから若干住みにくい街になりました。イベント行っても子どもは直ぐに飽きるし、ベビーカーで混んでる電車乗ったり、子どもがマンションで大きな声出したりジャンプジャンプしたがるのを止めるのはなかなかしんどかったです。
今住んでいる場所
三重県津市の美里町と言うところで、少し前までは村でした。大きなスーパー、レンタルビデオなどがある近くの街(地方都市)まで「車」で25分、里山で家の周りは田んぼと山ばかりですが、美里と言う地名が付いてるだけあって綺麗なところです。何でココに引っ越したかみたいなのは(事実とは若干違いますが)上の記事に書いてあります。
何故 都会を離れ田舎に住もうと思ってるか?って背景はみんな違うと思うので、そこはまぁおいといて、自分が引っ越す前に不安だったこと→今はどうかを書いておきます。
仕事の話
働き盛りの方が引越への踏ん切りが付かない大きな理由がこれかなぁと思います。
不景気不景気って言ってるし仕事見つかるのかなぁとか色々不安じゃないですか。
結論から言うと今のところダメ(ポジティブに言い換えると模索中)です。ははは…
ちゃんと職安行ったり、片道2時間通勤すれば、興味ないけど我慢すれば生活していけるような職はあるのだと思います(希望)。ただ、そうやってサラリーマンをした場合、生活の中で6割くらいが会社、3割くらいが睡眠で、残りは1割くらいなのかなぁと言う印象。会社の割合が大きいです。我慢して会社にさえ行けばちゃんと給料が出て、特にひもじいおもいをするわけでも無く、休日はあれこれして楽しむ…のは10数年味わったので違う働き方をしてみたくて、自分で仕事を作ってみると言う事をしています。
で、こんな事を頑張ってますと書こうと思った(実際長々と書いてた)のですが、結果が出てない人の話をココでダラダラ書いてもなんだかいまいちな話にしかならないので消しました。またいつか結果を書きたいので、もう少しの間 生暖かく見守っていただけるとありがたいです。ただ、こんな人も居るわけですし、仕事が心配で移住を止めることは無いんじゃないかなぁと思っています。
働くことに関して2年間で新しく学んだこと。
- お客さんから直接手渡しでお金を貰うのは嬉しい。
- 自分で考えて行動した事がお金につながる事は楽しい。
- たまにする肉体労働は凄く気持ちよい。
- 自分の手で何か作る、始めてみるって作業は楽しい。
- サラリーマン時代なんであんなにお金を貰えてたのか非常に不思議。カイシャって凄い。
「ハタラク」事に関して共感した本。
友達とかできるかなぁの話
知り合いも居ない知らない土地に引っ越して何だか寂しくないかなぁな不安。
街には沢山の人が居るので色んな出会いがあったと思います。あんなに楽しい人は地方では会えないんじゃないかぁと感じるかもしれません。まぁ、思っているような人には会えないかもしれませんが、あなたに合った人には出会えると思います。田舎は良くも悪くも狭いので、一人見つけれれば芋づる式に良い出会いが待ってます。
と、言うことで不安な気持ちは分かりますが、思いきって出てみたあなたなら きっと何処でも良い出会いはありますよ。うん。
近所づきあいの話
引っ越す前は「田舎暮らしの本」などを図書館で読んだりして、田舎における近所づきあいはどうやら大変そうだ→不安… と思っていたのですが、思っていたよりは大変ではなかったです。これは自分(&妻)の性格や、住む地域によるのかもしれませんが、自分が面白そうと思える地域イベントには参加してみて、挨拶は”こちらから”きちんとする、(きっと色々言われてるけど)他人の噂は気にしない… くらいで今のところストレス無く過ごしています。野菜や果物沢山貰えて本当に有り難いです。
不安って他にあったかなぁ… これくらいしか思いつきません。一番の不安である仕事に関して結果が出てないので説得力が無いことは重々承知しています。参考にならなくて申し訳ありません。
都会の人が田舎に越してくるメリット
引っ越してくるまでは気づかなかったけど、こんなメリットがあるなぁな話。
こちらでは人数が少ないので、良い意味でも悪い意味でも目立ちます。
都会ではみんなやってることでもこっちでは誰もやってない(そのせいで自分が不便)みたいなことがポツポツあるので、その辺を自分でやってみたりすると誰かの目には触れて新しい出会い(自分に合う人)ができたりします。自分でやるって言うのはパワー要るしやってる最中は面倒ではありますが、結果としては悪くないです。外から来た人=何かやってくれそうと期待される所だとプレッシャーを感じるかもしませんが、上手く受け流しておきましょう。
今の生活で困ったところ
金銭面以外で移住して困ったなぁと言うこともいくつかあります。
- 視野が狭くなっていく
これは今の生活環境(交流関係)や単なる老害(新しい事がだるい)から来ているのかもしれません。都会では沢山の物やサービス、情報、人に触れ、少なくとも今よりは広い視野で物事が見えていた気がしますが、こちらに来てからそれが全体的に狭まり、偏っている気がしています。
都会では色んな情報はぽけーっとしてるだけであっちから来た(そう言う環境に居ただけ?)けど、田舎ではこちらから取りに行かねばならず、取りに行く場合 自分の興味ある理解できそうなものだけを選択しようとしてしまい偏っていくのだと思います。 - マイノリティ同士で集える場所が非常に少ない
都会では少数派は少数派で馴れあうことが出来ました(少数派と感じることも少なかった)が、こちらでは自分一人って事も多いです。色んな所(特に子どもと社会との接点)で「うーーーむ」と思うことがあり、ストレスに感じることもありますが、まぁ仕方ないやと思っています。(2013/12/5 下部に追記有り) - 都会が遠い
住む都会は今のところ興味有りませんが、訪れる都会は好きです。ネットで見れることは沢山ありますが、街を歩いたり、人と話したりってのは実際行かないと出来ないことです。気軽にちょっと都会の空気を吸いに人に会いに行くって事ができないのは残念。まぁ金銭的な部分が大きいんですけどね。
今の生活の良いところ
- 3食、妻と子ども一緒にご飯が食べられること
今の状況は凄く幸せです。子どもと 夕方30分だけ近所を散歩したり、おやつを一緒に食べることが自分にとっては大事なことのようです。子どもが可愛いのは幼稚園くらいまでみたいな話を先輩方から良く聞いたりします。この時期沢山の時間を一緒に過ごせることは(未来はどうあれ)幸運なんだと思っています。
かつて田舎に住んでいた都会の方へ(2013/12/5追記)
今回の記事は「はてブ」や「gunosy」に載って沢山の方に読んで貰えたようで、ブコメやtwitterなどのコメントを見てると恐らく今は都会に住んで居るであろう方の「マイノリティが集えない」や「田舎の閉塞感」が分かるってコメントを何個か見たので、その補足です。
今都会に住んでいて 帰省等で田舎に帰り、親や地元に残った昔の友達と接すると、昔感じた独特の閉塞感や話題の狭さ(車と給料とゴルフと子どもの話だけ)を感じて「うーーーむ やはり田舎は…」と感じるかもしれません。取材記事にも書いてありましたが、私もそう感じており当初地元に戻るつもりはありませんでした。でも2年間くらして分かったのは、その状況=あなたの田舎ではありません。
都会に出た時期にもよりますが 多くの方は大学や就職を期に出られたのだと思います。帰省で会う高校や地元大学までの友達は 現在の自分の価値観とは違うかもしれません。しかし、大人になって腰を落ち着け自分で行動し「別の環境(交友関係)」で過ごすと、同じ土地でも今まで会えなかった「自分に合った人」に意外と出会え、地元の違う一面が見られたりします。
繰り返しになっちゃいますが、都会で子どもが出来て「なんだか都会はなぁ」と思ってる大人の方(若い内は都会を楽しんでください)にお伝えしたいのは、帰省で帰ってきて見ている地元と実際の地元は少し違う(今までの地元での交流関係が狭く偏ってた)と言うこと。あなたが変われば、つまらないと思ってる田舎も悪くないかもしれません。そして、あなたがマイノリティなのであれば、きっと交流関係は変わってくると思います。
ただ、マイノリティを自覚している方は くれぐれも実家や昔と同じ交流関係の中で過ごす事の無いよう注意してください(間違いなくストレスです)。もちろん田舎ならではの良い部分もありますので、いい感じに距離をとりつつ生活を楽しむのがオススメです(きっと自然とそうなります)。
最後に
まぁ色々書きましたが、あれですよ。一度しか無い人生ですし、やってみたい(移住してみたい)と思うのであれば是非やってみるべきだと思います。大きな決断が出来る方なら失敗してもきっと次があるでしょう(希望)。あと、いつも色んな所でささえてくれる妻に本当に感謝しています。
って言うのをもう少し説得力ある状態で書きたかったなぁ….。取材受けたのちょっと早すぎた。
コメント
家族で生活できてるなら大成功でしょ
うーむ。10年後の結果(生活)を報告してもらわないとなんとも言えない記事だね。
そのまま都会に住み続けていたとしても、それはそれで「よくない点もあるけれど、今の生活悪くないです」とか言ってそう。
ううううっ・・・・とにかく頑張れ!
[…] […]
記事中にはあまり表現がなくたんたんとしておられるけど、自然に囲まれて生活する充足感っていうのは人間としてかなりの満足感だと思いますです。ただ、自然を生かす暮らしができなきゃだけど。(八王子出身、広島の田舎在住15年目、自然農も勉強中)
刺激のない田舎だからこそ、子どもの想像力もたくましくなるというもんです。
家族が笑顔でいられるのが最高の幸せですよ。
でも、東京や大阪は便利だよね…と若さやモノの豊かさににしがみつきたい私は思ってしまします…。
[…] ーーーむ」と思うことがあり、ストレスに感じることもありますが、まぁ仕方ないやと思っています。 引用元-田舎で2年間生活してみて思ったこと(取材して貰いました) | もやし工房 […]